howto/C++言語 †
一行メモ †
- lapack 3.4.2 パッケージだと、lapackeが complex.hを使っている。そのため C++98などでは lapackeを利用できない。 --
- 補足:C++からfortranなどのサブルーチンを利用する方法は一般的なので、ググればみつかるでしょう。
- lapackの dgesv_などで aや b, ipivの配列サイズが小さかった場合、segmentation faultするでは無く、fortranルーチンで "On entry to DGETRS parameter number 8 had an illegal value" などを出力してエラーストップすることもある(はみ出て書き込み、その値がエラーチェックに使われた結果である)。 --
complex型を使ったCソースをC++でコンパイルする方法(CからC++への移行) †
C++言語のcomplex型は、C言語の上位互換ではない。CからC++へ移行するためにはcomplex型まわりを修正する。
修正は下記のようにする。わりと単純で多くないようだ。
ISO C 1998 や ISO C 2011 のソースを ISO C++ 1998 や ISO C++ 2011 にするなどの方法 ( gcc, g++ version 4.8.5 で試した )。
(注) 試行錯誤して、いいだろうと見つけた方法である。
- ヘッダファイルの変更
#include <tgmath.h> //complex.hもインクルードされている
を
#include <complex>
に変更する。
- complex型の定義・宣言の変更
double complex a;
を
std::complex<double> a;
に変更する。using std::complex; をすれば std::を略せる。
- 追加
#define creal real
#define cimag imag
を追加する。creal, cimagは std::real, std::imagに変更されている。また、
この std::は何もしなくても略せる。
const std::complex<double> I(0.0,1.0);
を追加する。Iは無くなっているため。
- ISO C++ 1998 のときにさらに追加
#define fabs(z) sqrt(real(z)*real(z)+imag(z)*imag(z))
fabsは無いので、real,imag,sqrtで計算する。2023/11/29
g++ 4.8.5の ISO C++ 1998はなんか怪しそうなので使わない方がよい?